岩津天神(いわづてんじん)

ある時、岩津山の空が急に暗くなり天地を震わせるばかりの雷鳴がとどろき渡りました。そして天空から剣のような稲光とともに芭蕉の葉に乗った菅原道真公が、山頂に降臨されたそうです。
その後1759年(宝暦9年)江戸時代に、一誉上人が、将軍拝賀のために江戸へ行く途中、病にかかり、その土地の人の勧めで天満宮に祈願したところ、たちどころに回復しました。その霊験に感激した上人が、岡崎への帰途、鎌倉の荏柄山天満宮に参拝し、その分霊を信光明寺の観音堂に祀りました。それからしばらくたったある日のこと、一誉上人の夢枕に立った天神様から、「われを四辺眺望の地に祀るべし」と告げられたことから、現在地に社殿を建立し、お祀りするようになったのだそうです。

●撫で牛
願い事を唱えながらなでると願いが叶うそうです。
頭が良くなりますようにと牛の頭をなで、腰が悪いからと腰を撫で、足が悪いからと足をなでる

●重軽地蔵
願い事を唱唱えながら持ち上げて、持ち上がると願いが叶うといわれています。
 
●いぼとり石
この石をこすればイボが取れるといわれます。

ご利益 学業・合格祈願・諸願成就・病気平癒
ご祭神 菅原道真公
日本の平安時代の学者、漢詩人、政治家ですぐれた才覚の持ち主でした。宇多天皇に重用され昇進し続けて、醍醐天皇の時には右大臣にまで昇つめましたが、左大臣藤原時平に陥れられ、大宰府へ権帥として左遷されてしまい現地で亡くなってしまいました。死後、京都に天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として祀られ、信仰の対象となりました。
ポイント 撫で牛、重軽地蔵、いぼとり石
所在地 愛知県岡崎市岩津町字東山53   0564-45-2525
http://www.iwazutenjin.or.jp
アクセス JR岡崎駅・名鉄東岡崎駅から、バス「岩津天神口」下車 徒歩8分